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日々の出来事の忘備録等々💛

介護施設で起こる高齢者虐待を防止するためにできること

介護施設による虐待の実態
介護施設で虐待の事実が認められた事例件数は、平成27年度だけで408件です。平成26年度の300件と比較すると、件数で108件、増減率では36パーセント増加しています。
 
・被虐待者の年齢の傾向
平成27年度における被虐待者の総数は778人ですが、そのうち85~89歳が22.6パーセント(176人)、90~94歳が22.1パーセント(172人)と、2つの世代で半数近くを占める傾向にあります。
 
・虐待の事実が認められた介護施設の種類
介護施設における平成27年度の虐待事例は、特別養護老人ホームが125件(408件中)と、全体の30.6パーセントを占め最多です。以下、有料老人ホームが20.9パーセント(85件)、グループホームが15.9パーセント(65件)、介護老人保健施設が9.1パーセント(37件)という順で続いています。
 
◆家族や親族による虐待の実態
平成27年度に「家族や親族から虐待を受けた、または受けたと思われた」と市区町村が判断した高齢者虐待の事例は、全部で15,976件です。


・虐待者と被虐待者の関係
平成27年度の虐待事例15,976件のうち、息子が全体の40.3パーセント(7,099件)を占め最多です。以下、夫の21.0パーセント(3,703件)、娘の16.5パーセント(2,906件)の順に続いています。
一方、同居・別居の状況を見てみると、虐待者とのみ同居している人が49.2パーセント(8,086人)、虐待者および他家族と同居している人が37.4パーセント(6,142人)であり、実に86.8パーセントもの高齢者が虐待養護者と同居しているという結果が出ています。

 

【虐待の種類】

◆身体的虐待
介護高齢者に対して、暴力的行為を働いたり、威嚇したりするのが身体的虐待です。また、緊急時などのやむを得ない場合以外の身体拘束、本人に不利益となる強制的な行為や行動・言動の制限なども身体的虐待と判断されます。
主な具体例には、「殴る・蹴る等の暴行」「本人が嫌がっている状態で意図的にベッドや車椅子に拘束する」「過剰な投薬による身体拘束」などがあります。
身体的虐待は、五つの虐待の中で最も高い割合を占める。
 
◆介護等放棄
日常生活を送る上で必要な介護や支援を怠り、高齢者の生活環境を悪化させるほか、心身状態にも支障をきたすような行為を働くのが介護等放棄です。
主な具体例として、「入浴や排泄の世話をせず、不衛生な環境で生活させる」「介護・医療のために必要な用具を使用せず、身体機能の低下を招く」などが挙げられます。
 
心理的虐待
心理的虐待は、暴言・威圧・侮辱・脅迫・無視など、言葉の暴力もしくは威嚇的な態度により、高齢者の意欲や自立心を低下させる行為です。
「罵声を浴びせる」「嘲笑する」「尊厳を著しく傷つける誹謗中傷」などが主な具体例として挙げられます。
 
性的虐待
わいせつ行為をはじめ、性行為の強要や性的暴力、性的羞恥心を喚起する行為の強要、性的嫌がらせなどが性的虐待に当たります。
「キス・愛撫・セックスの強要」「着衣をさせず丸裸にさせる」などが具体例です。
 
◆経済的虐待
本人の合意がないまま財産や金銭を取り上げたり、それらの権利を不正に使用したりするのが経済的虐待です。また、日常的に必要とされる金銭を渡さない・使わせないといった行為も、経済的虐待に当たります。
主な具体例には、「年金・預貯金を取り上げる」「預貯金やカード等を着服・窃盗する」「不動産・有価証券等を無断で売却する」などがあります。

 

【虐待が起こる理由】

介護施設の場合
「教育・知識・介護技術等に関する問題」が全体の65.6パーセント

「職員のストレスや感情コントロールの問題」が26.9パーセント

その他「虐待を行った職員の性格や資質の問題」「倫理感や理念の欠如」「人員不足や人員配置の問題及び関連する多忙さ」
 
●在宅介護の場合
「虐待者の介護疲れ・介護ストレス」が全体の25.0パーセント

「虐待者の障害・疾病」の23.1パーセント

その他「被虐待者の認知症の症状」等

 

【高齢者虐待防止の現在の取り組み】

高齢者虐待防止法
虐待の定義を明確にし、通報・相談の窓口を設けることで、高齢者虐待の早期発見および防止・保護につなげるために、「高齢者虐待防止法」が2005年に制定された。

 

介護施設においては、内部の介護スタッフだけの閉ざされた場所でもあり、虐待の事実が明るみに出にくい可能性が考えられます。そのため、地域住民などとの積極的な交流を図ったり、地域支援事業の介護相談員派遣事業を積極的に活用する取り組みが進められています。

 

◆市町村や地域でも、高齢者虐待の知識を深め、介入できる機会を増やすためのシンポジウムやリーフレットで幅広く理解を深める活動が行われています。

 

以上が現在の状況と対応策です。

しかしながら、最近のニュースでは虐待があった事実がニュースでよく報道されています。

介護施設でさえ気が付くまで時間がかかる状況なのに、

自宅介護をしている人はさらに閉ざされた空間になってしまっているのではないでしょうか。

 

介護とは今まで無縁だと思ってきた20代ですが、自身が結婚し、出産をする未来がある中で、両親も確実に年を取っていきます。

大切な家族を虐待のある環境に置きたくないとは誰しも考えるのではないでしょうか。

 

対応策として新しく考えるのなら、私は以下を提案します。

・虐待があったり、満足できない環境であるかどうかすべての施設にアンケートを取る

・チャット機能付きのアプリケーションを作る。

 高齢者用の情報交換コミュニティが必要だと思う。

 

 

他にあるでしょうか?

 

それでは、また(*'ω'*)